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2012年 07月 30日
27日は、いわき市の町の友人宅に泊まった。いつでも暖かく迎えてくれる。
それに甘えて「ただいま〜」と、すっかりくつろぐ。元気な再会だけでうれしい。近況を報告し合う。 庭木の剪定やEMによる除染を試みているという。 28日、チュウヤが「ストレスマネジメント学会」で基調講演「食を通したストレスマネジメント」の話をしたので、私も参加。 皆さんが非常に熱心に聞いてくれたことに、実は感動した。 日頃、人々のケアをしている医療者や教育者、カウンセラーの立場の人たちにとって、必要な情報だったのだと感じた。実は私達が持っている情報や知識をもっと生かせるところで生かす努力をしなければ・・とも改めて思った。 今年はやはり福島で全国大会をということで、講演会や分科会のなどの一部を聞いたが、福島の支援の中からの報告が多かった。 実は、報道にも情報にものらない、人々のドラマがたくさんあること、それは事故以降、めまぐるしく変わりながら決して軽くなる事ではなく、むしろ複雑で深くなって来てる事実を、つきつけてくるものであった。 自殺者が結構数になっていること、人間としての気力が落ちたまま保証金頼みの生活の中で、酒とギャンブルに癒しを持つしか無く、その中で家族も壊れて行く事、子ども達に影響してく事など、、。 その午後には、我が家へ戻った。 道は荒れ、草は異常に背丈をのばし、屋内は蜘蛛の巣がはり、、、悲しい姿だが、それでもいつものように「ただいま〜」と大声で。家の神に、大地や木々の神に挨拶する思いで。 しばらくぶりで黴臭い。でも畳に大の字で寝転ぶ。うれしい。 こんなに水が冷たくまろやかだったのか! こんなに空気をストレートにまとえるのか! こんなに星空がきれいだったのか! こんなに虫と鳥の声が美しかったのか! こんなにリラックスするのか! 掃除をして、ご飯を作り、帰宅の乾杯をし、くつろぎ、寝る。。 もう、言いようの無いうれしさで日常が帰ってくる。 これが生活なんだ!と。 窓を全開で、冷たい空気を入れながら寝る。 寒いくらいだが、放射線量も気にせず、そうしていたい。。。 月日が経つほどに寂れていく我が家を確認しながら、なつかしみながら。愛着と思い出をたぐりながら、あきらめを強くしながら、過ごすこの帰宅、 11回目だが、私達にはとても大事な時間、プロセスなのだ。 29日は、偶然にも同時期に帰郷してきた、近くの友人(故)の娘と会って近況報告しあう。 事故後も親の居なくなった家に帰ってくる彼女に、胸が熱くなる、できることならずっと見守りたいと思う。いや、そんなおこがまましいことでなく、この自然環境とここでの暮らしを肌身感覚で愛している同志であろうと思う。 30日の今日は、福島市、郡山市と廻っている。数人の友人達との再会でも大事なドラマがあった。 この報告は明日にします〜。
by mitry_macrobian
| 2012-07-30 23:30
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